金曜ロードショーで2022年9月23日に放送予定の『竜とそばかすの姫』が『サマーウォーズ』に似てると話題になっています。
どちらも細田守監督作品なので、テーマや作品の雰囲気が似ることはあると思いますが、この2つの作品には、つながりはあるのでしょうか?
今回は、『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』のつながりや似てる点を検証して、その真相を明らかにしたいと思います。
金曜ロードショーを楽しむためにも、ぜひ最後までご覧ください!
竜とそばかすの姫とサマーウォーズのつながりは?両者が似てると話題!
最近、『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』が似てると話題になっています。
両作品について検証し、つながりや似てる点を確認したいと思います。
竜とそばかすの姫とサマーウォーズのつながりは?
そもそも、どちらの作品も細田守監督作品で「家族(人)とのつながり」や、「仮想世界と現実」について描いており、テーマが似てると感じられる部分が多々あります。
◆サマーウォーズ
→家族のつながり
→リアルを見せるためのデジタル世界◆おおかみこども
→親と子の自立
→田舎での生活◆バケモノの子
→子どもの自立
→旅先での経験◆未来のミライ
→家族の歴史
→日常の延長◆竜とそばかすの姫
→人としての自立
→リアルとデジタルが融合した世界— さかかな°・🐠グッドモーニング (@a000j) July 16, 2021
こちらの方が言われるとおり、『竜とそばかすの姫』では、たった1人の少女が数少ない味方の力を借りて、孤独な竜を助けるために奔走しますが、『サマーウォーズ』では家族が団結し、そのつながりの強さで大きな災厄を振り払おうとします。
家族との”つながり”を重視しネット世界を背中を押してくれるツールとしてポジティブに捉える『サマーウォーズ』。
個々や世界との”つながり”を重視しネット世界を匿名批判渦巻く殻の中とネガティブ寄りに捉える『竜とそばかすの姫』。
アップデートよりかは現代社会に寄せたリアルな再解釈と感じた。 pic.twitter.com/HY5l01K2Jn— コーダイ (@Gorilla_Island2) July 20, 2021
私も個人的には、それぞれの作品のキーワードは同じでも、伝えたいことは逆の方向を向いているように感じました。
ですが、仮想空間を舞台としているところや、アバターを通じてその向こう側の人間同士のつながりを描くことや、さらに舞台が地方であることなど重複する点はすぐにたくさん見つかります。
似てるところは多いですが、作品の世界線は別であり、細田守監督の作品テーマである「仮想現実」と「つながり」に似通って見えるだけなので、世界線のつながりはないと思っていいのではないでしょうか?
しかし、つながりはなくともやはり似てるところは散見されます。
次は、似てるところを見ていきましょう!
竜とそばかすの姫とサマーウォーズが似てると話題!
『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』の似てるところについて、ネットの意見を参考にしながらチェックしていきます。
どちらも地方都市が舞台
『竜とそばかすの姫』は高知で『サマーウォーズ』は長野が舞台なので、どちらも舞台は東京や大阪のような主要都市ではなく地方でした。
サマーウォーズも、竜とそばかすの姫もそうなんだけど、「ド田舎×サイバー空間」の組み合わせってそそるなー。なんであんなにワクワクするだろう。
— 綱嶋 航平 / Tsunashima Kohei (@tnsm0223) July 22, 2021
田舎の風景とサイバースペースをどちらも美しく描いていましたね!
対比としても面白いと思いました。
竜とそばかすの姫、舞台が高知と聞いてすこし動揺した。#サマーウォーズ は細田監督の奥さんの故郷、上田。#おおかみこども は監督の出身地、富山。
サマウォでもデジタル行政の説明で堂々と富山県が出てましたねw地方が舞台だと何かテーマや思い入れがあるように思えるのは僕だけかな。。。 https://t.co/aXjAgXRfIq
— 玉川とし/T-TOSHI@自主制作VtuberP🍊 (@tosi2355) July 16, 2021
長野県の上田が細田守監督の奥様の故郷とは知りませんでしたが、もしかしたら高知にも何か関係があるのかもしれませんね。
細田守監督の「サマーウォーズ」を観た時、日本の田舎って何て綺麗なんだと感動し、舞台が地元だったらいいのになんて思っていた。そしたら最新作「竜とそばかすの姫」の舞台が高知になってた!ほんとに嬉しくて早く観たくてしょうがない。しかも私の青春が詰まった鏡川が出てくる#竜とそばかすの姫 pic.twitter.com/fYIhH356ku
— デハラユキノリ (@deharayukinori) July 14, 2021
高知出身の方は、あの映像を観て、改めて故郷の美しさを再認識したのではないでしょうか?
仮想空間に関して言えば、どちらも世界中が地続きというイメージです。
しかし、現実世界を見ると『竜とそばかすの姫』では、最後に主人公である内藤鈴が高知から東京に向かうのに対し、『サマーウォーズ』の始まりは、主人公である小磯健二が東京から長野に移動していますね。
仮想世界UとOZ
ほとんどの人がここに注目するのではないかと思いますが、仮想世界「U」と「OZ」が似てるという点です。
「ようこそ OZの世界へ」
「ようこそ Uの世界へ」
もう1回、竜とそばかすの姫見たくなってきた…
#サマーウォーズ
#竜とそばかすの姫 pic.twitter.com/3m5nGr64QY— うぉり (@artwallyOK) July 28, 2021
ログインした時のセリフが同じなんですよね!
この辺もデジャヴを起こしやすいところかと思います。
「竜とそばかすの姫」鑑賞!!
中村佳穂さんの歌声がとても素晴らしかったのと仮想空間「U」の世界観もサマーウォーズに出てきた「OZ」と近い物を私は感じました!!!
とても面白かったです😆😆😆
あと数回は観に行こう👍👍👍
帰りにキーチェーンにユニクロコラボのTシャツも購入!#竜とそばかすの姫 pic.twitter.com/c1dcR2aSol— カニミソ (@hirokanimiso) July 16, 2021
基本的にはもう1人の自分を作成して、仮想現実の中で自由に活動するという感じですからね。
サマーウォーズの『OZ』
竜とそばかすの姫の『U』OZは、プレイヤーとアバターが同等の権限を持っているなど、現実世界と同等、或いはそれ以上のインフラになりつつある巨大サービス。
Uは、プレイヤーとアバターはあくまで別、サービスとしての性質はTwitterやInstagramに近い。— 藤和@skeb休止中 (@agitato_mazurka) July 16, 2021
似てるだけで、やっぱり別物というご意見です。
「U」がInstagramというのは、すごくしっくりきますね!
皆さん似てると感じつつも、サービス面からみると別物と思う方も多いようですね!
くじらのアバター
「U」に登場するたくさんのスピーカーを付けたクジラのアバターと「OZ」の守り主である王冠をつけたクジラのアバター。
映像のタッチは違いますが、同じような役割を担っているところも似てると話題になっています。
#金曜ロードショー
細田守監督作品の全クジラ🐋
「バケモノの子」「サマーウォーズ」「竜とそばかすの姫」 pic.twitter.com/seMXkgkOJB— kaoru (@kaoru_2001) July 9, 2021
今回話題に挙がった作品のほかに『バケモノの子』にもクジラが出てきてましたね!
細田守作品にはクジラもよく出てくるよね。『バケモノの子』のクジラはメルヴィルの『白鯨』のテーマを参照しているので色々と論じられそう。
画像の出典は以下のとおり。『サマーウォーズ』(2009年 )
『バケモノの子』(2015年)
『未来のミライ』(2018年 )
『竜とそばかすの姫』(2021年 ) pic.twitter.com/Zc6HOV9zSz— 伊藤弘了『教養としての映画』 (@hitoh21) July 13, 2021
さらに、『未来のミライ』でも、クジラが登場します。
細田守監督の中に、クジラは守り神的なイメージがあるのでしょうか?
サマーウォーズには守り神のクジラ、(オノ)ヨーコとジョン(レノン)が出てきて
バケモノの子には「白くじら(メルヴィル:白鯨)」という小説が出てきたり一郎彦が鯨の姿になったり
竜とそばかすの姫にも鯨が出てくる pic.twitter.com/rXCOTvSIpR
— 炒飯犬🐾 (@cyahanneko) July 16, 2021
こちらのツイッターの書き込みの流れだと、『竜とそばかすの姫』のクジラにも何か意味がありそうです。
「U」のクジラの役割については明言されていないようですが、内藤鈴の危機を救ったところを見ると「OZ」同様、守り主と見てよいのではないかと思います。
アバターとAs
竜とそばかすの姫のAsの中から、サマーウォーズのアバターを探せと……!? #竜とそばかすの姫 pic.twitter.com/C6kTq4y2Kp
— しんたろー (*´ч ` *) (@RKurohane) July 18, 2021
似ているというより、「OZ」のアバターが出演しているようですね。
ものすごい数の「As」の中から見つけるのは、多分、至難の業です。
竜とそばかすの姫、ストーリーはまとまりが微妙でモヤるけど主人公の等身大な少女そのもののような演技と歌唱力で圧倒された!サマーウォーズの仮想世界より神秘的でもう一つの現実という側面のあるUの描写も最高だし、アバターにあたるasの亜人ぽいデザインも見てて飽きさせない。とにかくスゴイ。
— モルイさん(ADHD) (@Ari8hukki) July 30, 2021
「OZ」の時は、ちょっと動物っぽいキャラクターが多かったのですが、「U」ではヒト型に寄せているデザインが多かったように思います。
また、「OZ」は自分から見た自分のイメージで作成し、「U」では他者から見た自分のイメージで作成されるという印象を受けました。
竜(恵)とキングカズマ(池沢佳主馬)
竜とそばかすの姫の予告に出てきたこの人サマーウォーズに出てきたカズマじゃない?#バケモノの子 #サマーウォーズ pic.twitter.com/eJXwjanO0L
— かずず (@kazuzu456) July 9, 2021
私も一瞬そう思いました。
竜とそばかすの姫の特番的なやつやってるけど、カズマっぽいキャラがいる…?これサマウォと話繋がってるの?
— Meatpie data has disappeared (@meatpie_to_asb) July 23, 2021
恵があまりにもカズマに似ていたことで、放映されるまでは『サマーウォーズ』と話がつながっているのでは?と思う一因にまでなっていました。
ネットでも話題になっているように、竜の正体である恵は、キングカズマの正体である池沢佳主馬とキャラクター設定はとてもよく似ています。
肌が浅黒く、片目が隠れており、年齢も一つ違いで理由は違えど、世の中に対して心を閉ざしている。
さらに年齢も恵の方が年上ですが、一つしか違わず、そう変わりません。
仮想空間でも竜は道場やぶりを繰り返し、キングカズマは「クライシス・オブ・OZ」のタイトル保持者です。
こうしてみると、こんなに似てる別のキャラクターが登場していいのかと思ってしまいます。
また、個人的にはBelleこと内藤鈴の歌に感動し、「U」でたくさんの「As」がその胸に金色の光を灯して応援したシーンと、世界中の人がこいこい勝負をする篠原夏希にアカウントを預けたシーンは、人々の心が一つになったという点で重なる部分がありました。
映画のテーマになっている「つながり」について考えさせられるシーンでもあったと思います。
では、次で『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』のつながりと、似てるところをまとめていきましょう。
竜とそばかすの姫とサマーウォーズのつながりは?両者が似てると話題!のまとめ
『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』は、一見、設定や舞台が似てるためにつながりがあるように見えますが、まったくの別の世界線だと思います。
家族や人とのつながり、仮想現実の匿名性の恐ろしさなどのテーマが重複しているので、似てると感じるかもしれませんね。
ですが、まったく違う作品として十分楽しめますし、またネットでは似てるところを楽しむ人たちもいました。
どういう視点で観るかは人それぞれですので、どちらも観てみると、より一層楽しめることは確かだと思います!
以下に『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』のリンクを貼っておきますので、ぜひ、この機会にご覧ください!
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