映画『天空の城ラピュタ』の印象的なオープニングは、ラピュタ帝国の成り立ちから衰退までが描かれています。
劇中ではすでに滅んでしまったラピュタ帝国ですが、その理由は疫病が蔓延し、免疫力が下がった人々が次々に亡くなり、時の王が地上に戻ることに決めたからです。
しかし疫病が流行ったことだけが、ラピュタから人がいなくなる理由になるのでしょうか?
人がいない理由、滅んだ原因は他にもあったのかもしれません。
今回は高い科学力で栄華を極めたラピュタ帝国に人がいない理由と、帝国が滅んだ原因を調査してみたいと思います。
ラピュタに人がいない10の理由は?なぜ滅んだのか原因を徹底考察!
かつて栄華を極めたラピュタ帝国ですが、どうして誰もいないのでしょうか?
人がいない理由とラピュタ帝国が滅んだ原因を考察していきたいと思います。
疫病からの免疫力低下
昨晩のラピュタの設定を小説で確認すると…
ラピュタことラピュタリチスは地球上で最初に一大技術文明を築いた国家だが戦争を嫌って天空の城を作って避難、そこで高度に繁栄したものの結果として生命力を弱体化させた為に人口が減少し、紀元前500年頃に発生した奇病で滅亡して地上に逃げたと。— マンブルV2/ツイ減&フォアグラ (@V2manburu) August 3, 2013
小説版では天空にあがってから奇病が蔓延し、結局地上に降りることになった理由が記載されています。
公式でもある通り、国家滅亡のもっとも大きい原因ではないでしょうか?
・700年前 謎の奇病が流行る
・人間の免疫系を侵す病で、ちょっとした病気でも耐えられずバタバタと人々は死んでいった
・病の原因が上空での生活にあると知ってか知らずか、王は地上に降りる決断をする
殆ど知られてないラピュタの公式設定
というか、監督の中ではそういう設定だったらしい
— ほまれん (@panturesuring) July 12, 2019
地上に降りると免疫力が上がるから地上に逃げたというより、かろうじて生き残るだけの強い免疫力を持った人たちが、命からがら地上に逃げてきたという印象を受けます。
ラピュタが滅んだ理由が疫病だとすると
考えられるのはラピュタ人達の抵抗力の低下あたりかな
きれいなところにいると菌への抵抗力がなくなるらしいのでそれで地に暮らそうって原点回帰的な?— バイオくず餅😃 (@_menyanya) September 4, 2020
無菌過ぎて免疫力が低くなったという説もあります。
もしかしたら、ラピュタの人たちは雑菌に触れないために、アレルギー体質の人が多かったかもしれませんね。
科学力に頼りすぎた
どう考えても時代にそぐわない突出した科学力や技術力を持っているラピュタが滅んだ理由
— 鳩羽🍑 (@hato_ba) August 30, 2019
高度な科学力に大いに頼る国家でしたが、滅亡してしまったということは、細かな原因は数あれど正しい在り方ではなかったということでしょう。
ベース塗装がいい感じに出来て満足◎
『天空の城ラピュタ』で、壊れたロボット兵を前に「この体が金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ」というムスカの台詞がある。とても印象深くて好きな台詞なのだけど、あの感じが #スチームパンク 的でもあり僕には大事なニュアンス。 pic.twitter.com/smNTzDZGFQ— handmano 🔶しばらくは出展予定ありません。通販のご利用よろしくお願い致します。 (@handmano) October 24, 2019
動力源不明で耐久年数は長く、丈夫で壊れないロボット兵。
こんなロボット兵が、警備用、設備用、作中には出てきませんが医療用まで存在したようですから、人間は怠けて生物として弱っても不思議ではないですね。
ラピュタの科学力怖いよね。石炭で機関車が動いてる時代よりも前に液晶画面無しで映像映しだすし、電力どこで賄ってるのかわからないけど遠隔操作も出来るし、飛んでる陸地の地下が戦闘用の装甲と武器でさ。どうやって作ったんだよまじで。確実に人間じゃなくて宇宙人か未来人だろ。
— あまり8/215号館こ14a (@amrm_works) January 15, 2016
核兵器レベルの武器に、無尽蔵のエネルギー、便利でクリーンで快適な世界。
天敵がいないと生物として能力が低下するといいますが、ラピュタ人たちはまさにこれに当てはまるのではないでしょうか?
人口減少
ラピュタの滅んだ理由
『少子高齢化』
— 野本(仮)@後厄 (@j99054tu) September 29, 2017
文明が発達すると子供が増えにくくなるというのは、どこかで聞いたことがあります。
人口減少はラピュタの衰退の原因のひとつとして数えられそうです。
ラピュタっぽさある。
・科学技術が進むと人間は繁殖をやめる(人口が減少)
・繁殖をやめると疫病が蔓延(医療費の増大)
・技術を捨てて自分でも働きはじめる(外国人労働者受け入れに伴い、その面倒をみる職種求人が増加)
・地に降りて人と交わる(外国人労働者の受け入れ)— るしか� (@Rfssica) October 7, 2019
科学技術の発達から生命力が弱まり、その影響で繁殖力が弱まったラピュタの人々の間に、疫病が流行ったのではないかというご意見です。
そうすると人口は激減し、滅亡につながる一因になるかと思います。
ラピュタで「土から離れては生きていけないのよ」みたいなセリフありますよね
人も同じ
高度に進化すると大都市密集型ではなくなります(意外!人口密度が高まると精神的な悪影響が高まります
動物も狭い所に閉じ込めると共喰いする🥺目覚めるとどんどん自然や静寂を好むようになるかもですね🦋
— ке♡сο 🌙ポジティブ変換得意☝🏻⤴︎︎⤴︎︎ (@Pleiades_puukun) December 7, 2020
ただでさえ国土が限られていたラピュタですから、人口密度が高まることは避けていたかもしれません。
人口の増減はある程度操作されていて、もしかしたら予想外の疫病蔓延で国家の体裁が保てなくなるほど減ってしまった。
または、今いる国民たちで恩恵を享受したほうが良いという結論に達し、高い文明を誇ったラピュタ人は長寿とか不老不死の研究に舵をきって国の総人口を制限。
そのタイミングで未知の病が蔓延すれば、対策する準備がなく、劇的な人口減少ということも十分起こりえるかと想像します。
いくつも理由は考えられますが、人口が減るというのは、国家として痛烈なダメージにつながるのではないでしょうか?
飛行石が人体に有害
飛行石の成分って今考えるとなんか怖い。「わしには強すぎる」という台詞通り、人体には有害なのでは・・・人工的に作られてるし、バルスだし・・・いろいろ揶揄してる感じ(汗) #ラピュタ
— チャーリーひのもと (@Grand_Guignol) August 2, 2013
飛行石が有害だというご意見もありました。
だとすると、ラピュタの人たちは緩やかに生命力が弱まっていたということにも納得できます。
#ラピュタ #鉄人28号
実は 飛行石は 微小なら酸素と結合しても 光るだけですが ある一定の質量以上なら 爆発的なエネルギーを放出します。また、その際 付近の酸素を大量に使用し無酸素状態にする上、生物に対し有害な放射線を放出します。— 見 (@c27e37bd9fypa5p) October 9, 2017
自然界にも放射線物質は多く存在しますが、飛行石は強すぎる放射線を含んでいたのかもしれません。
『ラピュタ』で、巨大な飛行石を樹木が覆っている場面がある。興味深いのは、自然って有害な人工物を周囲から守るような保身作用を出すようになったりする事。世界の均衡を保つ為の自己犠牲に近いような。
▶️ペットボトルむしゃむしゃ 堺で発見の細菌https://t.co/LnaiIimmAw
— ぬらり(楼阿彌からす)The Alan Smithey Group (@backward_raven) June 20, 2019
何かしらの養分を吸ってるように見えていましたが、言われてみると保身作用の働きもあったようにも見えます。
【豆知識】飛行石には植物の成長を促進する力があるという裏設定があって、暖炉に入れていた飛行石の力でシータの住んでいるゴンドアは作物が良くとれ、シータは一人で生活出来ていた。また、ラピュタ城の植物が成長しまくっているのも、その影響。(ラピュタGUIDE BOOKより)
— Ryu☆ (@RyutaroNakahara) December 9, 2011
あるいは成長を促進させるということは、老化を早めるとも言い換えられますね。
身近にあってはやはり有害な副作用もあったかもしれません。
栄養不足(栄養失調)
ラピュタが滅んだ理由、案外脚気みたいな栄養失調だったのではないかと思っている。
あの高度だと得られにくい栄養素があったのではないか。— 【PBJP】💶日本語ポーランドボール板🇲🇨 (@polandball_ja) August 30, 2019
豊かな生活を送っていたがために、かえって栄養が偏り、贅沢病ともいわれる脚気を患うようになった国民が多数というのもありそうです。
ラピュタはオープニングを見るにひとつの飛行島に単一の産業を乗せる分業制社会だったので、都市モジュールではなくて農耕モジュールや畜産モジュールが残ってればシータも空で暮らす気になってたはずですぅ。
— ぱらでぃん 二日目東ピ02b (@nekohaus) August 2, 2013
鳥や動物の姿は劇中でも確認できましたが、いくら浮遊島がいくつもあったとしても牧畜は難しいのではないかという気もします。
天空の城ラピュタのシータのセリフ。
農家に生まれ、農家に嫁いだ私。
農業はそんなに楽じゃないから、出来れば離れたかった。
でも、大人になってこの言葉聞くと、今の私は人間として1番恵まれてるのかなって思う。#ココロにまっすぐ以心伝心 pic.twitter.com/KZTRXK4X0C— panpanda (@saepyoukok1) September 14, 2020
「ゴンドアの谷の歌」の歌詞の内容に鑑みると、やはりラピュタでは農業がうまくいっていなかったように感じます。
土壌汚染
ラピュタより~ ■土に根をおろし→土壌汚染 ■風と共に生きよう→風に舞う放射能 ■種と共に冬を越え→農作物汚染 ■鳥と共に春をうたおう→動物達も被爆 ■どんなに恐ろしい武器を持っても→武器輸出禁止法緩和 ■たくさんの可哀想なロボットを操っても→ロボット兵器、原発事故処理ロボット
— ミネ (@minerin999) December 9, 2011
天空島の限られた国土では自然浄化ではまず追い付かないだろうし、発達した科学でどれだけフォローできていたかは謎です。
ラピュタ文明崩壊までのストーリーも考えた。科学技術の進歩→化学物質による土壌汚染→アーバスキュラー菌根菌の減少→植物のリン利用効率低下→農作物収量低下→文明崩壊。SF考えるの楽しい。
— C.リコリス.elegans (@aeijmnoost) March 20, 2019
栄えた文明とはいえ、化学たい肥だけでは偏った農作物しか収穫できず、栄養が偏り、免疫力低下の一因になっていたかもしれません。
『大地の五億年』読み終わり。
土壌のなりたちや生物の暮らし、栄枯盛衰のつながりなどについて触れることができました。
それと、ガガーリンのことばから始まって、宮沢賢治の詩、赤毛のアン、平家物語、北斎漫画、最後のニュース、天空の城ラピュタまで登場する藤井さんの語り口も楽しかったです。 pic.twitter.com/HlxCWXwas2
— のび (@nobysan) July 3, 2022
地上と違って、天空島はかなりの工夫と技術がなければ、さまざまな理由で土壌が汚染されてしまうのでしょう。
映画では美しいラピュタ城の光景ですが、他の浮島については描かれていません。
科学力で浄化が間に合わず、土壌汚染が広がったことにより、国が亡ぶ理由の一因となったのではないでしょうか?
地上からの反乱勢力
全盛期のラピュタって地上から金銀上納させて反乱者は町ごとあのレーザーとロボで焼いてそうだよな
— 西方政府軍兵士@ノクターンノベルズ&ノベルアッププラス (@Lkpi8dEIKmF7bi1) August 30, 2019
強大な武力で威圧し、独裁国家として地上を支配していたとしたら、反旗を翻されても不思議ではありません。
ラピュタ滅びた考察ねー、今
世界帝国樹立→方々から人をキャトルミューテーション→飛行石採掘鍛練他奴隷労働→そこから疫病発生→都市を水中にし、地上へ→反乱やらあってラピュタに戻る為のパス持ってるシータの祖先は山奥の谷に隠れ王の権威は失墜→700年の時
まで来た。— 犀 (@sai23171) January 15, 2016
飛行石の採掘に奴隷制度を用いていたとしたら、地上からの反乱は可能性が高いといえるでしょう。
あれだな、ラピュタが健在だった時代は貴族が天空に、農民や奴隷たちは地上に住んでたんだろうな
んで、反乱がないように天空から見張ってたと
反乱があればラピュタの雷ぶっぱしてさ— 天霧 (@AmagiRi_0552) January 15, 2016
ラピュタ帝国が地上の人たちを弾圧していたとしたら、疫病が流行った瞬間がチャンスと反乱を起こそうとする人たちもいそうですね。
滅亡の一因にはなりそうです。
内部抗争
ラピュタが滅んだの、内部分裂によって王の血筋が絶えかけたんだと思うのよね。だから和平協定なり結んで、2つの勢力で知識と財産を分割して地上に降りてそれぞれ不可侵やってたんじゃなかろうか。
— モ (@gdgdmomomo) August 30, 2019
内部分裂で2派に分かれ、徐々にどちらの派閥も勢力を弱めていったというところでしょうか?
バルスってシータの祖先の方がラピュタを去る時に、次にラピュタが目覚めた時に発動するように仕込んどいたんじゃないかなとか。地上に降りたってこと考えると内部分裂したんだろうし、そのうちムスカみたいのが現れるとも予想できるし。それでムスカの祖先の方には知られないように裏コードを
— 小次郎 (@kojirou) December 9, 2011
内部分裂後の対策としてのバルスだったという考え。
そうなるともう地上に降りた方の派閥は、ラピュタはもう滅んだ国という意識だったのでしょうね。
うーん確かに「飛行石を持てる特権階級」と「システム中枢に君臨する王族」という役割分担がないとラピュタは崩壊しませんよね……滅びた理由も内部分裂の臭いがぷんぷんしますし
— 10171000 (@tunakanjikken) August 30, 2019
疫病が流行ったあたりから、独裁国家反対派が声を大きくして、派閥に分かれていそうな感じもします。
これまでのやり方に反対する人々が増えて内部抗争につながれば、滅びの一因に数えられますね。
高高度に耐えられなかった
高山病は体の順応が問題なので、上昇速度が速いと三千メートルでも体が順応できずに高山病になります。
このため、航空機が与圧無しで乗客が不快感を感じない上限は1500mほどしかありません。
ラピュタは何かの事故で高度八千m超えのデス・ゾーンに入って絶滅したのかも?— 亜留間次郎 (@aruma_zirou) August 30, 2019
もし先で書いたような内乱や反乱のようなことがあれば、こういう事故が起こることもありますよね。
ラピュタ、雲の上だから直射日光ハンパじゃないし、高高度すぎて気温マイナスだしで滅ぶ
— ねろ (@nero_crossplay) July 23, 2018
保護設備があったとしても、急速に気温が下がるなどすれば、人間は耐えられなくなります。
ラピュタ人が地上に降りたのは超科学力でも克服できない疫病だと小説に書いてあったけど、今思えば高高度での上空で生活だと大気圏外からくる放射線を遮断する分子が少ないからひょっとして放射線病が蔓延していたんじゃ…
— A.M. (@steelballrunner) August 30, 2019
ラピュタで生まれた人たちは、もともと高山病にはかからなかったのかもしれませんが、それでも地上で生まれた生物には変わりないので、酸素不足や身体的ストレスが、祖先から代々蓄積し、生命力の低下につながる可能性は高いでしょう。
滅んだ原因のひとつとして考えていいと思います。
安全管理が甘かった
ラピュタが滅んだ理由はフールプルーフの設計思想の無さに起因したオペミスだと思うんだ。バルス以外にもやべえコマンドが色々ありそう。
— YUU (@YUU8o) July 22, 2022
すばらしい設備と科学力を誇っていても、利用する人々の能力を想定していなかったら意味がないというご意見。
会社の運用フローのようですが、国家でも同じことが言えますね。
王が帰還した途端龍の巣の守りを緩めるラピュタは無能
— ペラ (@pelappera) August 2, 2013
話の流れから緊急時でないと王族の人間が帰還することはありえないので、セキュリティの設定ミスと言えなくもないかもしれません。
Q.発動に王家伝来の飛行石の結晶が必要とは言え、ラピュタを崩壊させるためのキーワードが「バルス」一言だなんて、セキュリティ的にあまりにも危険ではないでしょうか。
A.セキュリティがザルだったからこそ、あのような空中都市がラピュタ一つしか残らなかったのです。
他はみんな滅びました。— 貝澤 カイザー@できるだけ外食するマン (@Kaiser_ritsuko) May 29, 2019
現代の人間からみると、ラピュタのセキュリティは甘いと言わざるを得ないのかもしれません。
もはや魔法と区別がつかないレベルの科学と言われるラピュタの技術ですが、運用するのは人間なので、そこがセキュリティの穴になってもしょうがありません。
さて、さすがに名作と言われる人気作だけあって、たくさんの意見がありました。
ここまででネットでの意見をまとめていきましょう!
ラピュタに人がいない10の理由は?なぜ滅んだのか原因を徹底考察!のまとめ
高度な文明を築き、地上をも支配したラピュタ帝国でしたが、どうして人がいなくなってしまったのでしょうか?
滅んだ理由について調査しましたが、ネットでの予想は以下の通りです。
- 疫病からの免疫力低下
- 科学力に頼りすぎた
- 国家として成り立たないほどの人口減少
- 飛行石が人体に有害
- 栄養不足
- 土壌汚染
- 地上からの反乱勢力による攻撃
- 内部抗争
- 高高度に耐えられない
- 安全管理が甘かった
無敵に見えたラピュタ帝国ですが、意外に技術だけでは解決できない運用面の甘さだけではなく、人間は自然と切り離されては生きていけないということを実感させられる事例も多く挙げられています。
ラピュタはエンターテインメントとして素晴らしい作品ですが、こういったことを踏まえてみると、いろんなことを考えさせられる作品でもありますね!
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