『となりのトトロ』は、1988年に公開されてから、大人からも子供まで多くの人に愛されています。
『となりのトトロ』が多くの人に受け入れられる理由は、本作品で伝えたいことが共感されているからなのでしょう。
ところで『となりのトトロ』が伝えたいこととは、一体何なのでしょうか?
この記事では、『となりのトトロ』を鑑賞した人たちが感じたメッセージや伝えたいことをネットの意見を確認しながら、検証していきたいと思います。
となりのトトロが伝えたいこと7選!作品に込めたメッセージを考察!
『となりのトトロ』が伝えたいことを7つにしぼってご紹介していきます。
自然との共生
となりのトトロを久々にしっかりと全編見たけど、今日本人が見るべき作品だなぁと思った。人間と自然との共生とか、描かれている大人の姿とか、現代社会で生きる大人が子ども時代に置いてきてしまった何かがこの映画にはある。たぶん。 pic.twitter.com/sg37Gi7pF7
— 西岡治樹 (@haru_729) December 2, 2014
サツキやメイがトトロと交流する場面や森の中を探検する場面を観ると、自然と共に生きることの楽しさや必要性を再確認させてくれます。
昨日、大枚をはたいて新品で「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」のDVDを購入しました。二夜連続で見ていますが、自然との共生(トトロ)→自然が壊れかけた現代(千と千尋)との図式を再確認しています。
— おばゆう (@kokeshinookimon) August 17, 2021
千と千尋は湯屋で神様たちとなんとか付き合っていく感じですが、サツキとメイは、自然を通じてトトロと仲良くなっている印象を受けます。
どちらの映画も失われつつある自然とどう付き合っていくのかを考えさせられますね。
『となりのトトロ』のテーマは「自然との共生」であり、トトロは「自然の象徴」。そして、その体躯の大きさは「自然の偉大さ」を表しているのではないか🤔
— てにをは⁴⁶ (@u_skmc46) December 3, 2016
愛嬌があるだけではなく、その身体の大きさでも包容力を見せるトトロ。
偉大さと言い換えても、差し支えないと思います!
やはり、トトロやねこバスなどの不思議な存在を通して、彼らや自然と共生することの大切さを感じる人が多いようです。
こちらの動画では宮崎駿監督の言葉から、森の神様であるトトロについて解説されています。
トトロはかわいいだけの存在ではなく、古代神であり畏怖すべき存在であるという内容です。
そういう意味でも、自然と共生しなくてはいけないというメッセージ性がありますね。
子供たちの成長
子供の成長ストーリーならやっぱりとなりのトトロやクレヨンしんちゃんが最強かな
— 蒼猫 (@hiiiittou) July 12, 2019
お母さんの入院を機に、田舎暮らしや不思議な体験をしていくサツキやメイの成長を著しく感じる人も多いです。
『となりのトトロ』
当時 映画館でこのシーンを観て思わず吹き出してしまいました 笑 サツキとメイのフリーズもイイ♪ 宮崎駿監督は日常 突然遭遇する不思議な出来事を実体験して成長していく子供の目線や反応を大切に描いているのがよく分かります。コレで一気に『トトロ』に引き込まれました~!笑 pic.twitter.com/nHltj8sJU9
— 🌈 Marty38 🌏 (@ClusherJoe38) April 14, 2021
まっくろくろすけの登場シーンを観ると、こういう体験を経て成長できる子供たちは幸せなのかもしれませんね。
となりのトトロのエンディング見て泣いてしまった。さつきが腹の底から笑っているんだもん。常に笑っているから殆ど目が開いてない(言い方)それに対してめいは貪欲に真剣に色んなものを吸収している。2人とも子供として安心して成長している。
— アシカ (@F6666662) August 22, 2020
エンディングにもサツキとメイの成長を発見できます!
特に、甘えん坊のメイが自分より小さい子の面倒を見ているカットは、目を見張る成長を感じます。
やはり、サツキとメイは映画のスタート時から比べると、とても大人になっていて映画のテーマの一つになっているのだと感じます。
共助社会の大切さ
となりのトトロ観てるんですが
この映画ってサツキやメイに対して基本的に非情なストーリーだよなあって苦笑そこにトトロや近所の親切な人たちの助けがあって様々な非情な現実が奇跡に変わってほんの少し救われる感じだよなあって
あとサツキがひたすら我慢を強いられる映画と言っても過言ではない— ポテグネルラ🤡⚙🎪 (@babyplatinum06) August 15, 2021
幼い2人にとって過酷な現実ですが、カンタのおばあちゃんのような周囲の人々、また、トトロの存在は、これから大きくなっても彼女たちの支えになっていくのでしょう。
#となりのトトロ やってるじゃん!
恋愛系のツイートばかりしているから、カンタはさつきを落とせるのか!?
ってことが気になる。
ぼくの見解としてYES!
『おまえんちお化け屋敷』
と言った後、
“雨の日に傘を貸す”でしょ。
あれすごく良い。
親切だし、コントラスト効果きいてるもん。— 尾心伊弉諾(おのこころいざなぎ) (@F40N156) August 17, 2018
カンタは意地悪を言っていても、サツキに優しくしてくれます。
地方で不便なことも多く、助け合って生きていく必要があることを周囲の大人から学んでいるのでしょう。
1988年、今から33年前に映画「となりのトトロ」が公開されました。
在宅ワークの理想系が描かれています。特に田舎はかなりおおらかで、人様に迷惑をかけなければ子どもたちは結構自由に遊んでいました。
昔は今よりも共同体意識が強く、近所の人たちみんなで子どもを育てていました。 pic.twitter.com/vs5L0EeKeg— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) December 10, 2021
今では難しいことかもしれませんが、こういうことができていた時代もあったというのが、伝わってきますね!
家族の絆
となりのトトロに出てくるお父さん、考古学者として薄給ながら5人家庭の家計を支え、さらには都会に住むのではなく田舎に引っ越すとかいう決断をしてるの、研究者としてすごすぎる
— ただのアホ (@Brother111217) August 12, 2022
本当はお父さんだって大変だったと思います。
愚痴一つ言うわけでもなく、朗らかに笑って子供たちと暮らすというのは、なかなかできないことです。
サツキの本当はお母さんに甘えたいところ、バァちゃんの前で素直に吐露してしまう部分、わかるな。
そんな姉を見て、妹は自分がしっかりしなきゃと幼心に決意してお母さんのところに行く決意や行為もわかる。#となりのトトロ— まめ太@アンギラゴンの中身 (@kabonsu8mameta) August 14, 2020
一見、自分勝手でわがままなメイですが、サツキが弱っているのを見て、お母さんの様子を見に行こうとしていたのだから、家族を思う気持ちはみんなと一緒だと思います。
とうもろこしの花言葉は『宝物・財宝』
メイちゃんは、家族の絆という宝物を、サツキと共にお母さんに届けたのかもしれない。#となりのトトロ
— 東区の人 (@Higashikunohito) August 17, 2018
病院の窓辺にとうもろこしを置いていくシーンに、元気なお母さんを見て安心したのかもしれないなと思って、優しい気持ちになれますね。
草壁家がそれぞれに思い合っている姿はとても心を打たれます。
家族の絆は作品を支えるテーマの一つとして、間違いないですね!
他人(子供)を否定しない
息子たん初めてのとなりのトトロ鑑賞中
ワイは20年以上ぶりに見たわけだけど…
こんな余裕のあるお父さんになりたいなと思ったわけです— テック38 (@xsxtech36) August 13, 2022
幽霊屋敷と言われても、子供の頃から幽霊屋敷に住んでみたかったんだとケロリとしているお父さん。
子供たちの話にちゃんと答える余裕のある素敵な大人ですね。
お父さんの「この森の主に会ったんだよ。それは運がいいことなんだよ」とメイに伝える言葉がいい。
クスノキでお礼を言うのがいい。#となりのトトロ— 鶴ちゃんもっと見たい@函館 (@tsurudal2211sin) August 17, 2018
トトロに会ったというメイの言葉を否定せずに、クスノキにお礼を言いに行くお父さん。
幻と否定せずに、子供たちの言葉を聞くから、子供たちもお父さんを信頼できるのでしょう。
この小さな黒い生きものたち、『となりのトトロ』でメイとサツキが「マックロクロスケ」と呼んでいた不思議な生き物と同じ仲間です。カンタのおばあちゃんは「ススワタリ」と呼んでいました。本作でもこのように印象的な場面で再登場した「チビ」たちは、宮崎駿監督のお気に入りなのかもしれませんね pic.twitter.com/VlUboPy2Vs
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 7, 2022
サツキとメイが見たまっくろくろすけを、ススワタリだと教えてくれたカンタのおばあちゃんも、子供たちの見たものを否定しませんでした。
誰しも拒否されたくないし、否定されるのはつらいものです。
『となりのトトロ』に出てくる大人たちの寛容さは、そういうことも気づかせてくれますね。
常にポジティブであることの大切さ
働く!働く!!
ジブリのヒロインは
とにかく働き者でしっかり者!そして、
前向きに笑顔で運命を切り開く#紅の豚 フィオ#ハウルの動く城 ソフィー#となりのトトロ サツキ#魔女の宅急便 キキ pic.twitter.com/l82OzxRN39— 福笑 (@smile106uvu) November 2, 2018
お父さんがお弁当を忘れても自分が作ればいいと、お弁当を作るサツキ。
これに限らず妹の世話のほか、自分でできることは自分でするという前向きな健気さがあります。
今日のワンフレーズ
『歩こう♩歩こう♩私は元気♩歩くの大好き♩どんどんゆこう♩』
となりのトトロ主題歌 さんぽある程度の子供の心を忘れずどんどん明るく前向きに進んでいきたい。#ブログ#ブログ初心者#ブログ書け#今日のワンフレーズ#となりのトトロ#金曜ロードショー
— あてるい@ねこ様インスタ1000人突破💪 (@katochanblog) August 14, 2020
映画の主題歌を思い出すたび、前向きになろうという気持ちになります。
となりのトトロで五月たちのお父さんが怪しげな雰囲気を吹っ飛ばすのに馬鹿笑いするってのがありましたね。楽しい明るい気持ちに怖いものは寄ってこないそうなので、お笑いorバラエティで大笑いするのが良いかと思います。役に立つかなぁ。
— C.巧郎 (@C35703430) August 9, 2019
朗らかに見えますが、やはり、自分の妻が病気となれば不安になることも多いでしょう。
それでも明るくふるまっているのは、落ち込んでいてもいいことはないというメッセージなのかもしれませんね。
人間らしさ
トトロとか千と千尋見てると宮崎駿はいかに人物の人間らしさと物語の世界観を大事にしていたかがよく分かる
だからあんなに中身がたくさん詰まった作品が作れるんだ
見終わったあとも満足感でついつい余韻に浸ってしまう— northQ(ノス) (@north_QQQ) August 14, 2020
最近は、合理的に処理することが正しいという風潮です。
しかし、宮崎駿監督の映画を観ていると、まず登場人物の思いがあって、それから物事が動いていくのだと伝えてくれている気がします。
トトロのお父さんもいいな
(。-_-。)
あと釜じぃ、ムタさん、モリアーティー教授、ユパ様…
ジブリの登場人物は、容姿や物語の立ち位置関係なしに人間らしさや生き物らしさを丁寧に描いてるから好きだ。— meru (@meru15689739) October 20, 2017
トトロが子供向けの童話のような映画にならなかったのは、それぞれのキャラクターの人間らしさが大人にも共感を得たのかもしれませんね。
トトロの、さつきとメイの年相応の人間らしさがリアルに描かれてるとこが好き。
— あけび🌻8/13東ソ40a (@akimeb) July 11, 2014
メイの自由奔放でわがままともいえるところを描きながら、サツキがお母さんを思って泣いてしまうのを見て、自分がしっかりしなくてはとがんばる描写もあります。
その方向性は危うい行動につながるものの、お母さんに元気になってほしい、元気なお母さんを見てお姉ちゃんに安心して欲しいという感情の表れです。
メイやサツキのキャラクターを単なる「わがままな子供」や「しっかり者のお姉さん」として記号化せず、人間として描いている場面ですね。
さらに、それぞれのキャラクターがきちんと報われるようにできているのは、人間らしく自由でいていいのだというメッセージとも受け取れます。
となりのトトロが伝えたいこと7選!作品に込めたメッセージを考察!のまとめ
『となりのトトロ』の作品に込められたメッセージや伝えたいことをまとめると以下のとおりです。
- 自然との共生
- 子供たちの成長
- 共助社会の大切さ
- 家族の絆
- 他人(子供)を否定しない
- 常にポジティブであることの大切さ
- 人間らしさ
調べていくと作品に込められたメッセージ以上に、鑑賞した人たちが様々なことに気づいて考察しています。
年齢を重ねると、以前鑑賞したときと違った印象を受ける人が多く、何度も鑑賞してみたくなる作品なのだと思います。
また、今回調べるうちに、三鷹の森ジブリ美術館でのみ上映されている『めいとこねこバス』というスピンオフ作品があり、『となりのトトロ』の奥深さを改めて感じました。
コメント