となりのトトロが伝えたいこと7選!作品に込めたメッセージを考察!

女の子とひまわり 映画

『となりのトトロ』は、1988年に公開されてから、大人からも子供まで多くの人に愛されています。

『となりのトトロ』が多くの人に受け入れられる理由は、本作品で伝えたいことが共感されているからなのでしょう。

ところで『となりのトトロ』が伝えたいこととは、一体何なのでしょうか?

この記事では、『となりのトトロ』を鑑賞した人たちが感じたメッセージや伝えたいことをネットの意見を確認しながら、検証していきたいと思います。

となりのトトロが伝えたいこと7選!作品に込めたメッセージを考察!

森の木の根っこ

『となりのトトロ』が伝えたいことを7つにしぼってご紹介していきます。

自然との共生

サツキやメイがトトロと交流する場面や森の中を探検する場面を観ると、自然と共に生きることの楽しさや必要性を再確認させてくれます。

千と千尋は湯屋で神様たちとなんとか付き合っていく感じですが、サツキとメイは、自然を通じてトトロと仲良くなっている印象を受けます。

どちらの映画も失われつつある自然とどう付き合っていくのかを考えさせられますね。

愛嬌があるだけではなく、その身体の大きさでも包容力を見せるトトロ。

偉大さと言い換えても、差し支えないと思います!

やはり、トトロやねこバスなどの不思議な存在を通して、彼らや自然と共生することの大切さを感じる人が多いようです。

こちらの動画では宮崎駿監督の言葉から、森の神様であるトトロについて解説されています。

トトロはかわいいだけの存在ではなく、古代神であり畏怖すべき存在であるという内容です。

そういう意味でも、自然と共生しなくてはいけないというメッセージ性がありますね。

子供たちの成長

お母さんの入院を機に、田舎暮らしや不思議な体験をしていくサツキやメイの成長を著しく感じる人も多いです。

まっくろくろすけの登場シーンを観ると、こういう体験を経て成長できる子供たちは幸せなのかもしれませんね。

エンディングにもサツキとメイの成長を発見できます!

特に、甘えん坊のメイが自分より小さい子の面倒を見ているカットは、目を見張る成長を感じます。

やはり、サツキとメイは映画のスタート時から比べると、とても大人になっていて映画のテーマの一つになっているのだと感じます。

共助社会の大切さ

幼い2人にとって過酷な現実ですが、カンタのおばあちゃんのような周囲の人々、また、トトロの存在は、これから大きくなっても彼女たちの支えになっていくのでしょう。

カンタは意地悪を言っていても、サツキに優しくしてくれます。

地方で不便なことも多く、助け合って生きていく必要があることを周囲の大人から学んでいるのでしょう。

今では難しいことかもしれませんが、こういうことができていた時代もあったというのが、伝わってきますね!

家族の絆

本当はお父さんだって大変だったと思います。

愚痴一つ言うわけでもなく、朗らかに笑って子供たちと暮らすというのは、なかなかできないことです。

一見、自分勝手でわがままなメイですが、サツキが弱っているのを見て、お母さんの様子を見に行こうとしていたのだから、家族を思う気持ちはみんなと一緒だと思います。

病院の窓辺にとうもろこしを置いていくシーンに、元気なお母さんを見て安心したのかもしれないなと思って、優しい気持ちになれますね。

草壁家がそれぞれに思い合っている姿はとても心を打たれます。

家族の絆は作品を支えるテーマの一つとして、間違いないですね!

他人(子供)を否定しない

幽霊屋敷と言われても、子供の頃から幽霊屋敷に住んでみたかったんだとケロリとしているお父さん。

子供たちの話にちゃんと答える余裕のある素敵な大人ですね。

トトロに会ったというメイの言葉を否定せずに、クスノキにお礼を言いに行くお父さん。

幻と否定せずに、子供たちの言葉を聞くから、子供たちもお父さんを信頼できるのでしょう。

サツキとメイが見たまっくろくろすけを、ススワタリだと教えてくれたカンタのおばあちゃんも、子供たちの見たものを否定しませんでした。

誰しも拒否されたくないし、否定されるのはつらいものです。

『となりのトトロ』に出てくる大人たちの寛容さは、そういうことも気づかせてくれますね。

常にポジティブであることの大切さ

お父さんがお弁当を忘れても自分が作ればいいと、お弁当を作るサツキ。

これに限らず妹の世話のほか、自分でできることは自分でするという前向きな健気さがあります。

映画の主題歌を思い出すたび、前向きになろうという気持ちになります。

朗らかに見えますが、やはり、自分の妻が病気となれば不安になることも多いでしょう。

それでも明るくふるまっているのは、落ち込んでいてもいいことはないというメッセージなのかもしれませんね。

人間らしさ

最近は、合理的に処理することが正しいという風潮です。

しかし、宮崎駿監督の映画を観ていると、まず登場人物の思いがあって、それから物事が動いていくのだと伝えてくれている気がします。

トトロが子供向けの童話のような映画にならなかったのは、それぞれのキャラクターの人間らしさが大人にも共感を得たのかもしれませんね。

メイの自由奔放でわがままともいえるところを描きながら、サツキがお母さんを思って泣いてしまうのを見て、自分がしっかりしなくてはとがんばる描写もあります。

その方向性は危うい行動につながるものの、お母さんに元気になってほしい、元気なお母さんを見てお姉ちゃんに安心して欲しいという感情の表れです。

メイやサツキのキャラクターを単なる「わがままな子供」や「しっかり者のお姉さん」として記号化せず、人間として描いている場面ですね。

さらに、それぞれのキャラクターがきちんと報われるようにできているのは、人間らしく自由でいていいのだというメッセージとも受け取れます。

となりのトトロが伝えたいこと7選!作品に込めたメッセージを考察!のまとめ

とうもろこし畑

『となりのトトロ』の作品に込められたメッセージや伝えたいことをまとめると以下のとおりです。

  • 自然との共生
  • 子供たちの成長
  • 共助社会の大切さ
  • 家族の絆
  • 他人(子供)を否定しない
  • 常にポジティブであることの大切さ
  • 人間らしさ

調べていくと作品に込められたメッセージ以上に、鑑賞した人たちが様々なことに気づいて考察しています。

年齢を重ねると、以前鑑賞したときと違った印象を受ける人が多く、何度も鑑賞してみたくなる作品なのだと思います。

また、今回調べるうちに、三鷹の森ジブリ美術館でのみ上映されている『めいとこねこバス』というスピンオフ作品があり、『となりのトトロ』の奥深さを改めて感じました。

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